【謎解き・ドリンクソムリエール・スランプの絵本作家】


ドリンクソムリエール・クイズ、第2弾です。
なお今回は問題文が約1700字と長いので、補足欄に書きます。

「ドリンクソムリエール」というクイズや回答方法については、前回を参考にしていただければと思います。
【謎解き・ドリンクソムリエール・疲れたOL】http://q.hatena.ne.jp/1349464702

いつものとおり、小説風回答を歓迎します。
回答は11月11日(日)の21:00-22:00に。22:00以降に締切&正解発表をします。

参加予定の方は、コメント欄に参加する旨を書いていただけると嬉しいです。
コメントやトラックバック、ブックマークなどで、決してネタバレしないよーに!

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  • 終了:2012/11/11 22:01:05
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id:lionfan2

【謎解き・ドリンクソムリエール・スランプの絵本作家・問題文】

「ソムリエール喫茶」に、二十代後半の、黒髪のロングヘアーに大きな瞳が印象的な客が入ってきた。その客はB美のすぐそばまで来ると、顔をぐっと近寄せて尋ねた。

E瑠「ここの喫茶店では、何か悩みを言うと、ぴったりの飲み物を出してくれるそうですね…情報通の友達から聞きました」

B美は頷き、E瑠を席に案内した。E瑠は話し出した。

E瑠「私は絵本作家なんですが、スランプなんです。話はいかにも童話でありきたりだし、人畜無害でつまらない。もっと大胆な発想はできないのか、って、よく出版社の人に叱られます。絵は逆に、子どもの絵本にしては人工的で無機質な絵だとか言われちゃいます。幼いころに読んだ、思い出の絵本をもう一度読めれば、スランプを抜け出せると思うんですが・・・。私にとって、絵本作家を志すきっかけとなった本なんです」

B美は興味を持った。

B美「詳しく聞かせていただけますか?」

E瑠は長い説明を始めた。

E瑠「私がすごく幼いころ、そう、まだ幼稚園に通ってた頃だと思います。とっても不思議な絵本を読んだんです!」

B美「どんな?」

E瑠は困った顔をした。

E瑠「それが、よく思いだせないんです。とにかく他とは全然違った印象の絵本だった、としか覚えていません。私は当時から絵本が大好きで、親もたくさん本を買ってくれましたから、その時点でも、ゆうに300冊は持ってたと思うんですが、それらのどんな本とも違う、鮮烈な印象がありました」

B美は眼を輝かせて、続きを促した。

E瑠「ストーリーは、囚われて寒そうにしている美しいお姫様を、王子様が助ける、って話だった気がします。その後、お姫様は王子様のキスで目覚めて、口から金のリンゴを吐き出して、2人は幸せに暮らしました・・・ってことだったと思うんですが、父から聞いた話とごっちゃになってるのかもしれません。その絵本を、家で読んだのは確かなんですが、いつもとは別の場所で読んだような気もして、そのことがいっそう、印象を強くしたんだと思います」

B美は首をかしげた。

B美「白雪姫に少し似ていますが」

E瑠は首を振った。

E瑠「もちろん私も、そう思いました。でも自分の本棚の白雪姫とは、ぜんせん印象が違いました。白雪姫にもバージョンがいくつかあるのかもしれませんが、両親が同じ話を2冊も買うはずがないので、その可能性はないと思います」

B美「図書館から借りてきた本だった、ってことは?」

E瑠は再び首を振った。

E瑠「私の家は豪農で裕福でした。家も大きく、部屋もいっぱいあるような家でした。ですから本を図書館から借りることなんて、一度もありませんでした。両親も絵本はぜんぶ買ってました。収納場所にも困らなかったので、一冊も捨てませんでしたし、両親もそう言ってます。私が大人になってからは、外国のを含めて、白雪姫のあらゆる本を調べましたが、その本はありませんでした」

B美は頷いた。E瑠は続けた。

E瑠「当時から、ときどき『もう一度あの本を読みたい』って思うときがあって、自分の本棚を何度も探したんですが、見つかりませんでした。両親に尋ねても知らないっていうし、大きくなってからみんなに尋ねても、白雪姫じゃないの、とか、それだけじゃわからないって、笑われてしまいます。それだけに、かえって気になって。こんな話、喫茶店で話すなんておかしいですよね」

B美は首を振ると、きっぱりと宣言した。

B美「いえ、よくぞ話していただきました。あなたにぜひお勧めしたいドリンクが2本、ございます」

E瑠は好奇心いっぱいに尋ねた。

E瑠「何ですか? なんで2本もなんですか?」

B美は申し訳なさそうに続けた。

B美「商品名はあとで申し上げます。本当は1本にしたかったのですが、そのドリンクは現在、入手が困難です。そこで2本の合わせ技で、その1本の代わりにしたいと思います」

E瑠「はい」

B美は続けた。

B美「またお客様の探されている本についても、題名はわかりませんが、どのような本で、なぜそのような体験をされたのか、およその見当はついております」

E瑠は驚いた。

E瑠「どんな本だったんですか?」

一呼吸おいて、E瑠は大きな声で言った。

E瑠「わたし、気になります!」

ベストアンサー

id:grankoyama No.2

回答回数560ベストアンサー獲得回数170

ポイント500pt

 その様子を影から見守っていたD菜とF吉。
D菜「ねぇねぇ、F吉はどう思う?」
F吉「僕は金のリンゴでピンと来たね。これはファンタのゴールデンアップル味だよ。今は売ってないんだ。
だから、現在発売中のゴールデングレープ味とアップル味で合わせ技でお勧めするんだと思う」
D菜「それと、絵本のスランプとかどう繋がるのよ?」
F吉「えっと、ゴールデンアップル味には、いわくがあって、絶対に飲んだっていう証言が後を絶たないんだけど、公式にはそんな商品は発売してないっって状態がずっと続いたんだよ。その存在はまさに都市伝説みたいでね。
で、結局、その噂を受けて、ゴールデンアップル味が実際に発売されたんだ。
それを、絵本の話につなげると……
つまりは、絵本を読んだっていう記憶は勘違いで、その勘違いの記憶を元に絵本を描けばいいんだってことだと思うんだけど」
D菜「なんか決め手に欠けるわねぇ」
F吉「そういう、D菜はなんかアイデアあるの?」
D菜「絵本のお話がありきたりだとか、絵が無機質だとかそこにヒントがあると思うの。それって温かみが足りないってことでしょう?
だから、飲み物はあったかいホットドリンクだと思うのね。で、リンゴが出てくるならアップルティーとか、生姜湯とか……」
F吉「でも、それって、どこでも買えるし、他の話と繋がらないよね?」
D菜「そうなのよねぇ」
 そこへ、I穂が現れた。手にはビールとトマトジュースを持っている。
I穂「二人で何の相談?」
 D菜とF吉が事情を話した。



「水野さん? これって正解がビールとトマトジュースのカクテル、レッドアイってことですか?」
「だめかい? 望月君」
「だって、ここって高校の文化祭でしょ? お酒なんか出しちゃあだめですよ」
「でも、これしか回答思いつかないんだもん。しょうがないじゃない」
「なんでレッドアイなんですか? そこんところも教えてくださいよ」
「しょうがないなぁ望月君は。
 イタリア語でトマトってなんていうかしってるかい?」
「……?」
「ポモドーロだよ。『Pomodoro』。これは、リンゴを現す『pomo』と金色を指す『oro』から、来ているんだよ」
「金のリンゴですか!?」
「そう、『pomo d'oro 』。これでひとつめのドリンクが確定する」
「なるほど。で?」
「で? って何?」
「いや、その続きですよ。それとビールがどう結び付くんですか?」
「トマトジュースと相性のいいドリンクってレッドアイの時のビールくらいしか思いつかないじゃない。
金のリンゴがトマトを指すなら、トマトジュースは決定。あとはそこから繋げていく」
「でも、金のリンゴならギリシア神話とかだとオレンジを指すらしいですけど?」
「なんか、余計なこと知ってるねぇ。じゃあ、ネーポンでも作るかい? ネーブルジュースとポンカンジュース買ってきて。
それだと後の話が続けられないよ」
「じゃあ、レッドアイだと話が続くんですか?」
「なんとかなる、こんな感じで」




E瑠「これは、レッドアイ?」
B美「ええ、トマトジュースとビールのカクテルです。
おそらく、そんな絵本が存在していなかったのは、お父さんがビールでべろんべろんに酔っぱらって、適当にお話を考えて作ったからでしょう。
そして、あなたのスランプの解消のカギを握るのは、まさしくその酔っぱらった状態なのです。
酔った状態だと、もっと大胆な発想ができますし、絵のほうも、無機質さが消えて人間味のある暖かい絵が描けるはずです。
それに、普通のお酒だと二日酔いの心配もありますが、レッドアイは悪酔いしにくいと有名なドリンクなのです。
だから毎日飲んでも大丈夫です。お仕事するときは毎日このレッドアイを飲んでから取り組んでください」




「完結にまとめましたね。水野さん。確かにgrankoyamaのいきつけの酒屋のマスターも、泥酔したお客さんが最後に頼むのはレッドアイで、それは酒を翌日に残さないようにしてるからだって言ってましたもんね」
「そうだろう。これ以上の回答は正解しかないよ」
「じゃあ、これが正解ではないとわかってて書いたんですか?」
「ああ、おそらく。というかほぼ確実に」
「そうですよね。今年、レッドアイって実際に発売されたから、買えないドリンクじゃなくなってますもんね」
「そうなの? 望月君?」
「そうですよ。去年までなら入手困難な、自分で作るかバーとか行かないと飲めない飲み物だったんですけどね」
「それは知らなかったなぁ」
「で、正解はなんだと思います?」
「多分ヒントは、お客のE瑠が二十台後半ということだと思う。それで幼稚園の時の話だから、20年前くらいに流行って今は売ってない飲み物なんだろうと。
 B美が『商品名』と明言しているのも気にかかる。それこそファンタのゴールデンアップル味のように、実際に売られていた商品であることは間違いないだろう」
「それはいい線いってるかも知れないですね」
「それで、懐かしのドリンクとかを思い出そうと頑張ったんだけど……
 鉄骨飲料とか力水とか、チェリオとかメローイエローとかスイートキッスとか、島と大地の実りとかね。あとつぶつぶオレンジとか。みかん水とかにもいったなあ」
「なるほど。これだけ挙げても正解っぽいのないですね」
「そう。ここからが広がらない。二本合わせてそのドリンクの代用になるとか、謎の絵本の存在とかね。美味しんぼとか、北村薫の短編推理小説を彷彿とさせる問題だよこれは」
「これで、解決編ですべてが繋がったらすごいですね」
「2~3000文字じゃあもったいない。設定を変えて、中編ぐらいに仕上げてもいいくらいだよ。それくらい難問。正解者が出ないことを祈るね」
「どうしてですか?」
「くやしいから」
「で、正解が素晴らしい出来だったら中篇にするんですか?」
「そんな酔狂なやつはid:grankoyamaくらいしかいないんじゃない?」

不完全燃焼でおしまい。

他1件のコメントを見る
id:lionfan2

今回は実にすばらしい!!

「ファンタ・ゴールデンアップル」
「ゴールデングレープ味とアップル味の合わせ技」
「噂を受けて、ゴールデンアップル味が実際に発売される」
「絵本を読んという記憶は勘違い」
「その勘違いの記憶を元に絵本を描けばいいと勧める」
というところをズバっと当てており、まったくもって恐れ入りました。

さらに、
「お話がありきたり」
「絵が無機質」
も拾おうとしたのは、本当にすごいです。

また
「だって、ここって高校の文化祭でしょ? お酒なんか出しちゃあだめですよ」
は、そのとおりでした。

今後もアルコールは出さない問題にしようかと思います・・・。
それでは、今回は回答、ありがとうございました!!

2012/11/11 22:28:56
id:grankoyama

あたってた~!! それが一番びっくりしました!!
実はエロ本というのも、浮かんでたんで書いといたらよかったです。
まさか、F吉のボケ回答が正解に最も近かったとは、自分でも思ってもいなかったです。
数うちゃ当たるの典型例でした。
ゴールデンアップルに絞れば、もう少し正解に近い回答にできたかも知れないですが、
まったくもって、B美の推理力と、ドリンクソムリエールクイズの難易度には
かないませんことよ。

2012/11/11 22:35:54

その他の回答1件)

id:GRY No.1

回答回数58ベストアンサー獲得回数2スマートフォンから投稿

ポイント1pt

夢の中の家で読んだとか?

id:lionfan2

すみません、違いました。

2012/11/11 22:14:20
id:grankoyama No.2

回答回数560ベストアンサー獲得回数170ここでベストアンサー

ポイント500pt

 その様子を影から見守っていたD菜とF吉。
D菜「ねぇねぇ、F吉はどう思う?」
F吉「僕は金のリンゴでピンと来たね。これはファンタのゴールデンアップル味だよ。今は売ってないんだ。
だから、現在発売中のゴールデングレープ味とアップル味で合わせ技でお勧めするんだと思う」
D菜「それと、絵本のスランプとかどう繋がるのよ?」
F吉「えっと、ゴールデンアップル味には、いわくがあって、絶対に飲んだっていう証言が後を絶たないんだけど、公式にはそんな商品は発売してないっって状態がずっと続いたんだよ。その存在はまさに都市伝説みたいでね。
で、結局、その噂を受けて、ゴールデンアップル味が実際に発売されたんだ。
それを、絵本の話につなげると……
つまりは、絵本を読んだっていう記憶は勘違いで、その勘違いの記憶を元に絵本を描けばいいんだってことだと思うんだけど」
D菜「なんか決め手に欠けるわねぇ」
F吉「そういう、D菜はなんかアイデアあるの?」
D菜「絵本のお話がありきたりだとか、絵が無機質だとかそこにヒントがあると思うの。それって温かみが足りないってことでしょう?
だから、飲み物はあったかいホットドリンクだと思うのね。で、リンゴが出てくるならアップルティーとか、生姜湯とか……」
F吉「でも、それって、どこでも買えるし、他の話と繋がらないよね?」
D菜「そうなのよねぇ」
 そこへ、I穂が現れた。手にはビールとトマトジュースを持っている。
I穂「二人で何の相談?」
 D菜とF吉が事情を話した。



「水野さん? これって正解がビールとトマトジュースのカクテル、レッドアイってことですか?」
「だめかい? 望月君」
「だって、ここって高校の文化祭でしょ? お酒なんか出しちゃあだめですよ」
「でも、これしか回答思いつかないんだもん。しょうがないじゃない」
「なんでレッドアイなんですか? そこんところも教えてくださいよ」
「しょうがないなぁ望月君は。
 イタリア語でトマトってなんていうかしってるかい?」
「……?」
「ポモドーロだよ。『Pomodoro』。これは、リンゴを現す『pomo』と金色を指す『oro』から、来ているんだよ」
「金のリンゴですか!?」
「そう、『pomo d'oro 』。これでひとつめのドリンクが確定する」
「なるほど。で?」
「で? って何?」
「いや、その続きですよ。それとビールがどう結び付くんですか?」
「トマトジュースと相性のいいドリンクってレッドアイの時のビールくらいしか思いつかないじゃない。
金のリンゴがトマトを指すなら、トマトジュースは決定。あとはそこから繋げていく」
「でも、金のリンゴならギリシア神話とかだとオレンジを指すらしいですけど?」
「なんか、余計なこと知ってるねぇ。じゃあ、ネーポンでも作るかい? ネーブルジュースとポンカンジュース買ってきて。
それだと後の話が続けられないよ」
「じゃあ、レッドアイだと話が続くんですか?」
「なんとかなる、こんな感じで」




E瑠「これは、レッドアイ?」
B美「ええ、トマトジュースとビールのカクテルです。
おそらく、そんな絵本が存在していなかったのは、お父さんがビールでべろんべろんに酔っぱらって、適当にお話を考えて作ったからでしょう。
そして、あなたのスランプの解消のカギを握るのは、まさしくその酔っぱらった状態なのです。
酔った状態だと、もっと大胆な発想ができますし、絵のほうも、無機質さが消えて人間味のある暖かい絵が描けるはずです。
それに、普通のお酒だと二日酔いの心配もありますが、レッドアイは悪酔いしにくいと有名なドリンクなのです。
だから毎日飲んでも大丈夫です。お仕事するときは毎日このレッドアイを飲んでから取り組んでください」




「完結にまとめましたね。水野さん。確かにgrankoyamaのいきつけの酒屋のマスターも、泥酔したお客さんが最後に頼むのはレッドアイで、それは酒を翌日に残さないようにしてるからだって言ってましたもんね」
「そうだろう。これ以上の回答は正解しかないよ」
「じゃあ、これが正解ではないとわかってて書いたんですか?」
「ああ、おそらく。というかほぼ確実に」
「そうですよね。今年、レッドアイって実際に発売されたから、買えないドリンクじゃなくなってますもんね」
「そうなの? 望月君?」
「そうですよ。去年までなら入手困難な、自分で作るかバーとか行かないと飲めない飲み物だったんですけどね」
「それは知らなかったなぁ」
「で、正解はなんだと思います?」
「多分ヒントは、お客のE瑠が二十台後半ということだと思う。それで幼稚園の時の話だから、20年前くらいに流行って今は売ってない飲み物なんだろうと。
 B美が『商品名』と明言しているのも気にかかる。それこそファンタのゴールデンアップル味のように、実際に売られていた商品であることは間違いないだろう」
「それはいい線いってるかも知れないですね」
「それで、懐かしのドリンクとかを思い出そうと頑張ったんだけど……
 鉄骨飲料とか力水とか、チェリオとかメローイエローとかスイートキッスとか、島と大地の実りとかね。あとつぶつぶオレンジとか。みかん水とかにもいったなあ」
「なるほど。これだけ挙げても正解っぽいのないですね」
「そう。ここからが広がらない。二本合わせてそのドリンクの代用になるとか、謎の絵本の存在とかね。美味しんぼとか、北村薫の短編推理小説を彷彿とさせる問題だよこれは」
「これで、解決編ですべてが繋がったらすごいですね」
「2~3000文字じゃあもったいない。設定を変えて、中編ぐらいに仕上げてもいいくらいだよ。それくらい難問。正解者が出ないことを祈るね」
「どうしてですか?」
「くやしいから」
「で、正解が素晴らしい出来だったら中篇にするんですか?」
「そんな酔狂なやつはid:grankoyamaくらいしかいないんじゃない?」

不完全燃焼でおしまい。

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id:lionfan2

今回は実にすばらしい!!

「ファンタ・ゴールデンアップル」
「ゴールデングレープ味とアップル味の合わせ技」
「噂を受けて、ゴールデンアップル味が実際に発売される」
「絵本を読んという記憶は勘違い」
「その勘違いの記憶を元に絵本を描けばいいと勧める」
というところをズバっと当てており、まったくもって恐れ入りました。

さらに、
「お話がありきたり」
「絵が無機質」
も拾おうとしたのは、本当にすごいです。

また
「だって、ここって高校の文化祭でしょ? お酒なんか出しちゃあだめですよ」
は、そのとおりでした。

今後もアルコールは出さない問題にしようかと思います・・・。
それでは、今回は回答、ありがとうございました!!

2012/11/11 22:28:56
id:grankoyama

あたってた~!! それが一番びっくりしました!!
実はエロ本というのも、浮かんでたんで書いといたらよかったです。
まさか、F吉のボケ回答が正解に最も近かったとは、自分でも思ってもいなかったです。
数うちゃ当たるの典型例でした。
ゴールデンアップルに絞れば、もう少し正解に近い回答にできたかも知れないですが、
まったくもって、B美の推理力と、ドリンクソムリエールクイズの難易度には
かないませんことよ。

2012/11/11 22:35:54
  • id:grankoyama
    グラ娘。 2012/11/11 14:06:09
    どれだけ考えても、納得の行く答えには到達できませんでしたが、参加はするつもりでございまふ。
  • id:lionfan2
    grankoyama様

    いつも回答ありがとうございます!!
    grankoyama様の回答は、正解でないときでも楽しいので、楽しみにしています。
    それでは今夜、よろしくお願いいたします。
  • id:lionfan2
    ――――――――――――謎解き・ドリンクソムリエール・スランプの絵本作家・解答編――――――――――――

    B美は話し始めた。
    B美「まず確認ですが、お客様の記憶では、お姫様は『寒そうにしていた』んですよね? つまり起きていた。なのに『キスで目覚める』なんて、ありえません。話の前半と後半に矛盾があります。つまり後半は、おそらくお父様の作り話です」
    E瑠「はい」
    B美「前半に限れば、『囚われて寒そうにしている美しいお姫様を、王子様が助ける』という話になります。つまりその絵本には、美しい女性と、男性が描いてあった、ということになります」
    B美は一瞬、間を空けた。
    B美「つまり、わいせつな本だったのです」

    E瑠は口に手を当てて、目を見開いた。B美は続けた。

    B美「その日に起きたのは、おそらくこんなことだったと思われます。お客様の家はとても広く、幼いお客様には、入ったことのない部屋もいくつかありました。またお客様は、たいへん好奇心の強い方のようです」
    E瑠は頷いた。
    E瑠「たしかに友達にも、よくそう言われます…どうしてわかったんですか?」
    B美は微笑んだ。
    B美「子どものころからの疑問をずっと追究し続ける、本をたくさん読む、『ソムリエール喫茶店』などという変な喫茶店にも臆せず入る、たった今も『なぜわかったのか』と質問されるなど、好奇心による行動だらけです。おそらく子どものころから、好奇心の塊のような子供であったにちがいありません」
    E瑠は楽しそうに認めた。B美は解説を続けた。
    B美「さてある日、幼いころのお客様は、お父様の部屋、おそらくは書斎の一つかと思われますが、そこの本棚をあさっているうち、Hな本を発見したのでしょう」
    E瑠は頷いた。
    E瑠「たしかに、書斎のような部屋だった記憶があります!」
    B美は頷くと続けた。
    B美「ですがお客様はまだ幼なかったので、マンガか写真かはわかりかねますが、絵本と考えたからには、たぶんマンガだったのだろうとも思いますが、とにかくそれを、絵本だと思いこんだのです」
    E瑠は一心に聞いていた。
    B美「まだお客様は性の知識がない年頃ですから、服を着ていない女性の絵を見て、『寒そう』と考えたのでしょう。またおそらく、その女性はロープで縛られていたので、『囚われている』と考えたに違いありません」
    E瑠は感心した。
    B美「さて、お父様は大慌てです。強く叱るわけにもいかないし、かといってそのまま書斎から追い出したら、好奇心の強いお客様のことですから、お母様にだって質問しかねません。大慌てで、この女性はお姫様で、横にいる男性は王子様で、お姫様を助けに来たのだとか、これはキスをしている写真だとか、ごまかしたのでしょう」
    E瑠は頷いた。B美はさらに続けた。
    B美「ところがお客様は『それからお姫様と王子様は、どうなったの? わたし、気になる!』と尋ねたのです。そこでお父様は仕方なく、うろ覚えの白雪姫を思い出し、『お姫様は王子様のキスで目覚め、金のリンゴを吐き出して、幸せに暮らしました』とか、言ったのでしょう」
    E瑠は立ち上がると、深々と頭を下げた。
    E瑠「長年の疑問が解決しました。ありがとうございます!」
    そしてE瑠は尋ねた。
    E瑠「ところで、お勧めしたいドリンクって何ですか?」
    B美は答えた。
    B美「本当にお勧めしたかったのは、ファンタ・ゴールデンアップルです。ですがそれは入手困難なので、ファンタ・アップルとファンタ・ゴールデングレープの2本でその代わりにさせていただければと思います」
    E瑠は不思議そうに尋ねた。
    E瑠「それは結構ですけど…なぜファンタ・ゴールデンアップルなんですか?」
    B美は説明した。
    B美「ファンタ・ゴールデンアップルは、現在でもその存在の有無がはっきりせず、都市伝説となっているジュースです。ファンタにはオレンジ、グレープなど、いろんな味がありますが、アップルではなくゴールデンアップルがあった、自分も確かに飲んだ、という人が多くいたのです」
    E瑠「はい」
    B美「ところが、ファンタのメーカー、日本コカコーラ社の正式回答は、『ファンタ・ゴールデンアップルを販売した記録はない』というものでした。結局『アップルとゴールデン・グレープは発売されていたので、それを混同したのではないか』ということで決着がつきました。ですが、その説明に納得しない人もおり、ファンタ・ゴールデンアップルは伝説のジュースとなったのです」
    E瑠は頷いた。
    B美「そこで日本コカコーラ社は、2002年と2006年に、客の要望に応える形で、ファンタ・ゴールデンアップルを期間限定で発売しました」
    B美はいったん言葉を切ると、E瑠をまっすぐ見つめて言った。
    B美「本当は存在しなかった想像上のジュースが、長年の強い希望によって、ついに現実のものとなったのです」

    E瑠は、はっとB美を見た。
    E瑠「ソムリエールさんは私に…、私の記憶にしかなかった不思議な絵本を、自分自身で生み出し、現実のものにしろ、と言うんですね」
    B美は頷いた。
    B美「お客様はストーリーが平凡だそうですが、きっと、自分の好奇心の赴くままに書いたものではないのでしょう。おそらく、絵本らしく、また資産家のお嬢様として恥をかかないように、あたりさわりのない題材を選んでいたのではないですか? 思い切って、性について正面から取り上げた絵本を描いてはいかがでしょう? 万事について好奇心が強いのでしたら、きっと性についても、強い好奇心をお持ちだと思います」
    E瑠は恥ずかしそうに頷いた。B美は微笑んだ。
    B美「絵が人工的で無機質だということですが、性の話題を取り上げるのでしたら、かえってプラスだと思われます。ジメジメした絵柄では、わいせつな感じがしてしまいますから」
    E瑠は心を動かされたようだった。B美はもうひと押しした。
    B美「ファンタ・ゴールデンアップルは、ありきたりなアップル味ではなく、ゴールデンアップルという変わったテイストです。また人工的で無機的なドリンクで、現実の生の果汁をまったく含まずに再現しています。差し出がましいようですが、これはまるで、お客様が作るべき絵本を象徴しているようには思えませんか?」
    E瑠はしばらく考えると、きっぱりと言った。
    E瑠「ソムリエールさんのお勧めどおりにします・・・ドリンクについても、絵本についても。父が『金のリンゴ』と言ったのも、今となっては、ゴールデンアップルとの不思議なつながりを感じますね!」
    B美は深くお辞儀をした。
    B美「それでは、ファンタ・アップルとファンタ・ゴールデングレープを用意いたします。少々お待ち下さい…」

    ――――――――――謎解き・ドリンクソムリエール・スランプの絵本作家・解答編・終わり――――――――――
  • id:takejin
    あー、間に合わなかったか。

    とりあえず、回答というか、その一歩手前です。

    【都市伝説、デジャヴ、複合記憶】

    金色に輝く林檎。林檎から金色のしずくを掬い、世界を幸福にするんだ。
    僕らが向かうのは、黄金の林檎。それはつまり、空に輝く太陽だ。
    さあ行くぞ。みんなのために。南へ!南へだ!

    【都市伝説】

    「飲んだことあるよ、なあ」
    「ゴールデンじゃないのならあるけど」
    「そうかぁ、たしかゴールデンって付いてたよ」
    「もともと金色っぽくネ?」
    「そうだよなぁ。わざわざ言わなくても」

    【都市伝説】

    この味、前に飲んだ気がする。マスタ、これなんだっけ。あ、そうそう、アップ
    ルタイザーね。
    サイダーじゃなくてタイザー。でもさ、似たようなので普通の、小さいとき飲ん
    でた気がするんだよ。
    そうそう、ガラスの瓶でさ、なんだっけ、ファンタのなんとかなんだよ。
    え?アップル?いや、ただのアップルじゃなかった気がする。あの頃は英語が苦
    手だったからなぁ。
    そうそう、バカだったんだよな。ほんとバカ。そういえばさ、こんなことがあっ
    たんだよ。カンケリで鬼になったん

    【都市伝説】

    発売しておりません。公式見解は、以上です。

    そうはいっても、飲んだ気が。見た気が、聞いた気がしませんかみなさん。

    【都市伝説】

    記録がありません。

    【都市伝説】

    噂じゃ、市場に出たものの記録が全部残っているわけじゃないんだって。そうそ
    う、外資系ってそうらしいよ。

    【都市伝説】

    私もなんだか飲んだ気もするんだけど、”ゴールデン”が付いていたかどうかあい
    まい。


    *****************************************************************************************

    昔々、記憶もあいまいな昔に、読んだような読まなかったような物語。
    それは、記憶にはあいまいだけど、記録にもなんだか残っていないらしいけと、
    飲んだような気がする飲み物と同じ。
    みんな、そんな名前の飲み物を手にして、飲んだ気がするけど、発売会社は売っ
    てないという。
    その名は「ファンタ・ゴールデン・アップル」。
    公式見解は、販売していません。でも、絶対飲んだという人もいる。
    そんな「ファンタ・ゴールデン・アップル」を飲めば、きっと「読んだ気がする
    絵本」も目の当たりにすることができるのではないでしょうか。
    少なくとも、「読んだ記憶がよみがえる」と思うのです。
    残念ながら、この幻の飲み物は手に入れることはできません。
    そこで、今手に入る「ファンタ・ゴールデン・グレープ」と「ファンタ・アップ
    ル」を同時に飲めば、「ファンタ・ゴールデン・アップル」を飲んだと 同等の
    経験をすることができるでしょう。
    予想ではありますが、あなたの読まれた絵本は、その頃に読んでいた本の「いい
    とこどり」をした夢だったのではないでしょうか。
    そして、まずは、その絵本を再現してみることをお勧めします。それは、たぶ
    ん、あなたのオリジナルな絵本の原点だと思われるからです。




  • id:lionfan2
    takejin様、回答ありがとうございます。
    今回は激難でしたので、「ファンタ・ゴールデン・グレープ」を当てているだけでもすごいです。
    「読んだような読まなかったような物語」は、まったくそのとおりで、すばらしい回答でした。
  • id:takejin
    「水野さん、水野さんってば」
    「なんだね、望月君。言ってみたまえ、はっはっは。」
    「だ、だれですか。」
    「何を言っているんだ、望月君。君もよく知っている水野だよ。よく見たまえ」
    「水野さんのパチモンが、ここにも」
    「え、なに?ここにも?もって言った?もって」
    「棒読みが崩れましたよ。偽物のふりをする本物の水野さん」
    「なんだかわからないんだけど」
    「こっちのセリフですよ。」
    「偽物が現れたんだって?」
    「そうです。ほら」
    「あ、ほんとだ」
    「遂に我々の正体を明かす時が」
    「来たようだな望月君」
    「我々は、実は」


  • id:MEI-ZA-YU
    私もファンタのゴールデンアップルはすぐに思いついたんですが、
    入手困難というところで違うと思ってました。
    実は私も子供の頃、瓶入りのゴールデンアップルを飲んだ記憶がある派でした。
  • id:lionfan2
    MEI-ZA-YU様、ありがとうございます!! ゴールデンアップルを当てたとはすごいですね。

    実はこちらは、発売されたのは記憶にあり、現在では入手可能かと思って探したのですが、
    期間限定だったみたいで、とてもがっかりしました。
    ネットで手に入るかとも思ったのですが、ダメでした。

    ゴールデンアップル、あったんですか・・・。
    こちらの住んでいたところ(世田谷)では、瓶のアップル味でさえ、入手困難でした。

    ところで、いま「ファンタ・ゴールデン・グレープ」と「ファンタ・アップル」を混ぜて飲んでます。
    なかなかおいしいです。

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